レイ・ブラッドベリ:華氏451
2008年 07月 27日
映画「華氏911」のタイトルの元になった本。
アメリカで授業の課題で読まされて、
ついでに実写映画化もされているので一部見せられたんですけど、
白黒の映画なのはともかく、
ちょっと古い本なんで、
話の中で描かれている架空の世界が、
出版、映画化当時では「未来予想図」だったのでしょうけど、
現実がその設定を追い抜いてしまっているので、
本はともかく、
映画の方がどうにも滑稽で、
当時はねぇ、
興味全く持てませんでした。
主題は「censorship」で、
タイトルの「華氏451」っていうのは、
紙に火が着く温度のこと。
(日本は華氏をそもそも使わないので、摂氏に直すと約233℃です。)
政府がありとあらゆる情報を規制、コントロールするのに、
本という媒体が邪魔になるからって、
その国の本が根絶やしにされたって設定だったはず。
実際ね、主題自体は深いんですよ。
行き過ぎた検閲のもたらす弊害と、
人間らしさや社会・政府のあり方を問う内容だし、
それは現代にも十分振り返る価値のある、
というか現実はこの本が出た当時なんかより、
よっぽどシビアだと思うし、
そこを考えて読むと傑作だよなぁと思う。
マイケル・ムーアがこの本から映画のタイトル拝借したのも、
「あ~、うん、分かる②」って感じたし、
でも私はあらためて読み返す気にはならないんだよね。
「何を訴えているのか」が、
分かっちゃってるからもういいやって感じ。
再読は好き好きだと思うけど、
一度読むには損はないと思います。
良書なのは確かだから、
現実を皮肉ってる感じはガリバーみたいなものだと思う。
アメリカで授業の課題で読まされて、
ついでに実写映画化もされているので一部見せられたんですけど、
白黒の映画なのはともかく、
ちょっと古い本なんで、
話の中で描かれている架空の世界が、
出版、映画化当時では「未来予想図」だったのでしょうけど、
現実がその設定を追い抜いてしまっているので、
本はともかく、
映画の方がどうにも滑稽で、
当時はねぇ、
興味全く持てませんでした。
主題は「censorship」で、
タイトルの「華氏451」っていうのは、
紙に火が着く温度のこと。
(日本は華氏をそもそも使わないので、摂氏に直すと約233℃です。)
政府がありとあらゆる情報を規制、コントロールするのに、
本という媒体が邪魔になるからって、
その国の本が根絶やしにされたって設定だったはず。
実際ね、主題自体は深いんですよ。
行き過ぎた検閲のもたらす弊害と、
人間らしさや社会・政府のあり方を問う内容だし、
それは現代にも十分振り返る価値のある、
というか現実はこの本が出た当時なんかより、
よっぽどシビアだと思うし、
そこを考えて読むと傑作だよなぁと思う。
マイケル・ムーアがこの本から映画のタイトル拝借したのも、
「あ~、うん、分かる②」って感じたし、
でも私はあらためて読み返す気にはならないんだよね。
「何を訴えているのか」が、
分かっちゃってるからもういいやって感じ。
再読は好き好きだと思うけど、
一度読むには損はないと思います。
良書なのは確かだから、
現実を皮肉ってる感じはガリバーみたいなものだと思う。
by noctiluca13
| 2008-07-27 23:02
| 読書